火星も木星も土星も見えるいい夜空だけど、望遠鏡をお小遣いで買って自分で月や土星の環を見た者としては、親がわざわざ望遠鏡を買って子供に見せようとするのは、余計なお世話のような気がするので、望遠鏡は買いたいけど今は買わない。
でも、小学校の斡旋販売みたいなので顕微鏡とか望遠鏡のチラシを見たのがきっかけで自分は買ったから、適当に選んで、さりげなく見せて、食いついたら、お小遣いで買っていいよって話にしようかなあ。
と思って、選びました。
ホームセンターや電器店でも売っていたりしますね。Vixen、Kenko。
いまいちな製品で、結局見えなかったという経験をさせてしまうと、
お金を捨てることになり、それ以上に残念な結果にもなると思います。
ちょっといいものを用意して、感動のある経験を一緒にできる可能性のあるほうを選ぶと、
投資に対してそれなりのリターンが期待できます。
~10,000円(おもちゃ・50mm)
とりあえず壊されても指紋がついてもどう扱われてもいい!というときのもったいなくない価格のもの。
10,000円~(入門・70mm)
このくらいあれば最大倍率150倍ぐらいいけるので、土星の環は見えます。
自力でそこまで見えたら、その続きは本なり科学館なりにお任せしていいと思います。
30,000円~(90mm、100㎜~)
少し予算をアップすると、三脚がとてもよくなって、望遠鏡を星に向けるのが楽になったり、星に向けられなくてあきらめるパターンを防ぐことができると思います。
特に子供にこそ、途中で投げ出したりしないで感動の体験ができるように、ちょっといいものを用意してもよいでしょう。
「最大倍率 ≒ 口径 × 2」です。これより高い倍率は過剰倍率と言われます。
「適正倍率 ≒ 口径 ÷ 2」です。明るさ、コントラストが適正に見える倍率です。
最大倍率150倍 → 口径75mm
適正倍率50倍 → 口径100mm
となります。
天体 | 倍率 | 見え方 |
---|---|---|
月 | 40倍~150倍 | 50倍で月全体が視野全体に。 70倍以上で無数のクレーターや海の凹凸が見える。 |
水星 | 60倍~100倍 | 三日月形がわかる。 |
金星 | 60倍~100倍 | 満ち欠けや大きさの変化がわかる。 |
火星 | 90倍~150倍 | 大接近の時、うすい模様が見える。 |
木星 | 70倍~150倍 | ガリレオ衛星、しま模様が見える。 |
土星 | 70倍~150倍 | 環や本体のしま模様が見える。 150倍以上でしま模様が見える。 |
二重星 | 40倍~150倍 | 100個以上見える。 |
変光星 | 30倍~50倍 | 10等級以上のものが約500個見える。 |
星雲・星団 | 20倍~100倍 | 200個以上見える。 |