血液型(けつえきがた)とは、血液内にある血球の持つ抗原の違いをもとに決めた血液の分類のことである。
ABO式血液型
赤血球による血液型の分類法の一種。1900年から1910年ごろにかけて発見された分類法で、最初の血液型分類である。
- A型は赤血球表面にA抗原を発現する遺伝子(= A型転移酵素をコードする遺伝子)を持っており、血漿中にB抗原に対する抗体が形成される。
- B型は赤血球表面にB抗原を発現する遺伝子(= B型転移酵素をコードする遺伝子)を持っており、血漿中にA抗原に対する抗体が形成される。
- O型はどちらの遺伝子も持っておらず、赤血球表面にA/B抗原は無い。血漿中にA抗原、B抗原それぞれに対する抗体が形成される。
- AB型は赤血球表面に両方の抗原(A抗原およびB抗原)を発現する遺伝子を持っており、血漿中の抗体形成はない。
親子の血液型
血液型は少し細かく見ると、A、B、AB、Oの4種類ではなく、次の6種類がある。
A型の中にも、AA、AO。B型の中にも、BB、BO。AB型は基本的にAB。O型はOO。
x | AA | AO | BB | BO | AB | OO |
---|---|---|---|---|---|---|
AA | AA | AA/AO | AB | AB/AO | AA/AB | AO |
AO | AA/AO | AA/AO/OO | AB/BO | AO/BO/AB/OO | AA/AO/AB/BO | AO/OO |
BB | AB | AB/BO | BB | BB/BO | AB/BB | BO |
BO | AB/AO | AO/BO/AB/OO | BB/BO | BB/BO/OO | AO/BO/BB/AB | BO/OO |
AB | AA/AB | AA/AO/AB/BO | AB/BB | AO/BO/BB/AB | AA/AB/BB | AO/BO |
OO | AO | AO/OO | BO | BO/OO | AO/BO | OO |
AB型にもまれに AB/O、AB/A、AB/Bの場合もあるので、AB型×O型でO型の子やAB型の子が生まれる可能性もある。
性格
血液型と性格は関係ない。
体質
血液型と体質にも関係はほとんどない。
マラリアなど特定の個別の病気や症状については血液型が影響する場合があるが、普通に生活している中では影響することはほぼないと思われる。
その他の問題
Aの中にもさまざまに種類があり、Bの中にも種類があり、Oの中にも種類がある。
仲間の多い血液型のほうが、輸血の際には有利かもしれないが、これも普通の生活をしていて輸血を受けることになる人も多くないと思うので心配しなくてよいでしょう。