緑の丸い生物「マリモ」を
北海道に行った際のお土産で購入された方もいるかもしれません。
1952(昭和27)年3月29日に、
北海道阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されたことにちなみ、
3月29日は「マリモ記念日」とされています。
特別天然記念物なので、阿寒湖からマリモを持ち出すことはもちろん、
販売するなどということは犯罪になってしまいます。
「では、あのお土産の小さなマリモたちはどこから…?」
と思われたことでしょう。
実はマリモは、糸状の細い藻の繊維が寄り集まって球状を形成している生物です
(つまり、丸いものが1個体ではなく、マリモさん達の集合体というこ
と)。
球状になっていない糸状のマリモは、阿寒湖以外にも国内数か所で生息しており、
よく「養殖マリモ」として販売されているものは、
北海道のシラルトロ湖で採取した糸状のマリモを
人工的に丸めたものだそう。
それがあのお土産たちです。
一方、阿寒湖のマリモはビロードのような球体、
かつ、最大で直径30㎝ほどのサイズまでゆっくり時間をかけて成長し、
寿命は300年ほどとのこと。
人間の人生など、マリモに比べたら儚いもののように感じます。
そのマリモも、年々個体数が減ってきており、
現在、環境省の絶滅危惧種に指定されています。
何とかこの日本固有の自然を残していきたいものです!