データベースで階層構造を扱う(ツリー構造)

階層化されたデータをMySQLで扱う

http://dev.mysql.com/tech-resources/articles/hierarchical-data.html
(図はこのサイトを参照のこと)

Mike Hillyer著

初めに

多くのユーザーは一回くらいはSQLデータベース内で、階層化したデータを
扱ったことがあると思います。そのときはリレーショナル
データベースは階層化したデータ用に開発されなかったと考えたと思います。
リレーショナルデータベースのテーブルは階層化されておらず(XMLの
ように)単に平たいリストです。階層化されたデータは親と子供の
関係を持っており、リレーショナル データベース
のテーブルでは自然に表すことができません。

ここでは、階層化されたデータとはそれぞれが1つの
親をを持ちゼロかそれ以上の子供を持つデータの
集まりをさします。(例外はルートで親がありません。)
階層化されたデータは種種のデータベースのアプリで
見かけることができます。例えば、フォーラムや
メールリストのスレッド、組織表、コンテンツ管理のカテゴリ、
や製品カテゴリなどです。ここでは、仮想の電機機器店
からの製品階層を使用します。

こういったカテゴリは他の例で引かれているのと
同様な階層を形成します。この記事ではMySQLで扱う
階層化されたデータの2つのモデルを検証します。まづは
前からあるadjacency listモデルから始めます。

Adjacency List モデル

上での例のカテゴリは以下のテーブルに格納されます。 (フォローし易い
ようにCREATEとINSERTの完全なステートメントを書き出します。)

CREATE TABLE category(
category_id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(20) NOT NULL,
parent INT DEFAULT NULL);

INSERT INTO category
VALUES(1,’ELECTRONICS’,NULL),(2,’TELEVISIONS’,1),(3,’TUBE’,2),
(4,’LCD’,2),(5,’PLASMA’,2),(6,’PORTABLE ELECTRONICS’,1),
(7,’MP3 PLAYERS’,6),(8,’FLASH’,7),
(9,’CD PLAYERS’,6),(10,’2 WAY RADIOS’,6);

SELECT * FROM category ORDER BY category_id;

+————-+———————-+——–+
| category_id | name | parent |
+————-+———————-+——–+
| 1 | ELECTRONICS | NULL |
| 2 | TELEVISIONS | 1 |
| 3 | TUBE | 2 |
| 4 | LCD | 2 |
| 5 | PLASMA | 2 |
| 6 | PORTABLE ELECTRONICS | 1 |
| 7 | MP3 PLAYERS | 6 |
| 8 | FLASH | 7 |
| 9 | CD PLAYERS | 6 |
| 10 | 2 WAY RADIOS | 6 |
+————-+———————-+——–+
10 rows in set (0.00 sec)

adjacency list モデルではテーブルそれぞれのアイテム
は親へのポインターを持っています。一番上の要素のポインター
は何もさしていません。adjacency list モデルの利点は簡単な
ことです。FLASH がmp3 playersの子供であることは一目
瞭然です。そしてさらに、mp3 playersがportable
electronicsの子供で、それがelectronicsの子供であることも。
adjacency list モデルはクライアント側のコードで
容易に扱うことができます。しかし、完全なSQLで扱う
には問題になります。

完全なツリーを取り出す

最初に一番良くすることは全体のツリーを字下げを
することで表示することです。一番良く使う方法は
完全なSQLでself-joinを使用して行うことです。

SELECT t1.name AS lev1, t2.name as lev2, t3.name as lev3,
t4.name as lev4
FROM category AS t1
LEFT JOIN category AS t2 ON t2.parent = t1.category_id
LEFT JOIN category AS t3 ON t3.parent = t2.category_id
LEFT JOIN category AS t4 ON t4.parent = t3.category_id
WHERE t1.name = ‘ELECTRONICS’;

+————-+———————-+————–+——-+
| lev1 | lev2 | lev3 | lev4 |
+————-+———————-+————–+——-+
| ELECTRONICS | TELEVISIONS | TUBE | NULL |
| ELECTRONICS | TELEVISIONS | LCD | NULL |
| ELECTRONICS | TELEVISIONS | PLASMA | NULL |
| ELECTRONICS | PORTABLE ELECTRONICS | MP3 PLAYERS | FLASH |
| ELECTRONICS | PORTABLE ELECTRONICS | CD PLAYERS | NULL |
| ELECTRONICS | PORTABLE ELECTRONICS | 2 WAY RADIOS | NULL |
+————-+———————-+————–+——-+
6 rows in set (0.00 sec)

全てのリーフノードを発見する

全てのリーフノードをLEFT JOIN クエリを
使って全て見つけることができます。

SELECT t1.name FROM
category AS t1 LEFT JOIN category as t2
ON t1.category_id = t2.parent
WHERE t2.category_id IS NULL;

+————–+
| name |
+————–+
| TUBE |
| LCD |
| PLASMA |
| FLASH |
| CD PLAYERS |
| 2 WAY RADIOS |
+————–+

シングル・パスを見つける

self-joinを使えば階層から完全なパスを見つけられます

SELECT t1.name AS lev1, t2.name as lev2, t3.name as lev3, t4.name as lev4
FROM category AS t1
LEFT JOIN category AS t2 ON t2.parent = t1.category_id
LEFT JOIN category AS t3 ON t3.parent = t2.category_id
LEFT JOIN category AS t4 ON t4.parent = t3.category_id
WHERE t1.name = ‘ELECTRONICS’ AND t4.name = ‘FLASH’;

+————-+———————-+————-+——-+
| lev1 | lev2 | lev3 | lev4 |
+————-+———————-+————-+——-+
| ELECTRONICS | PORTABLE ELECTRONICS | MP3 PLAYERS | FLASH |
+————-+———————-+————-+——-+
1 row in set (0.01 sec)

このアプローチの最大の問題点は階層の全てのレベルに関して
1つのself-joinがいることです。そのため、それぞれのレベル
でjoinが複雑になるにつれて性能が落ちてきます。

Adjacency Listモデルの限界

完全なSQLでadjacency list モデルを使用するのはかなり困難です。
カテゴリーの完全なパスを見つけられる前に、それがどの位置に
あるのか知る必要があります。更に、ノードを除去する際に
は細心の注意を払う必要があります。そうでないと、サブツリー
が切り離されてしまいます。(portable electronics カテゴリーを
除去するとその子供は全て切り離されてしまいます。)
このような問題は幾分はクライアント側のコードやstored procedure
で処理できます。プロシージャー言語ならば、ツリーの一番下から
始めて上に向かって進みながら完全なツリーまたはシングル
パスを表示できます。プロシージャ言語を使って、
残りのノードが新しい親を指すことで、サブツリーを
切り離さずにノードを除去できます。

ネストしたセット・モデル

この記事で焦点を当てたいのは異なったアプローチで、ネストしたセット・モデル
と呼ばれるものです。ネストしたセット・モデルでは階層を
新しい方向からみます。これはノードとそれを
結ぶ線と見ずに、ネストしたコンテーナーと見ます。
上の例をこれを使ってみて見ましょう。

どうやって階層が維持されているかみましょう。親のカテゴリーが
子供を包み込んでいます。この形式の階層を左と右の
値でノードのネスティングを表してみましょう。

CREATE TABLE nested_category (
category_id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(20) NOT NULL,
lft INT NOT NULL,
rgt INT NOT NULL
);

INSERT INTO nested_category
VALUES(1,’ELECTRONICS’,1,20),(2,’TELEVISIONS’,2,9),(3,’TUBE’,3,4),
(4,’LCD’,5,6),(5,’PLASMA’,7,8),(6,’PORTABLE ELECTRONICS’,10,19),
(7,’MP3 PLAYERS’,11,14),(8,’FLASH’,12,13),
(9,’CD PLAYERS’,15,16),(10,’2 WAY RADIOS’,17,18);

SELECT * FROM nested_category ORDER BY category_id;

+————-+———————-+—–+—–+
| category_id | name | lft | rgt |
+————-+———————-+—–+—–+
| 1 | ELECTRONICS | 1 | 20 |
| 2 | TELEVISIONS | 2 | 9 |
| 3 | TUBE | 3 | 4 |
| 4 | LCD | 5 | 6 |
| 5 | PLASMA | 7 | 8 |
| 6 | PORTABLE ELECTRONICS | 10 | 19 |
| 7 | MP3 PLAYERS | 11 | 14 |
| 8 | FLASH | 12 | 13 |
| 9 | CD PLAYERS | 15 | 16 |
| 10 | 2 WAY RADIOS | 17 | 18 |
+————-+———————-+—–+—–+

leftとrightはMySQLではキーワードなので、lftとrgtを代わりに使います。
参照:http://dev.mysql.com/doc/mysql/en/reserved-words.html

ではどうやって、左と右の値を決めるのでしょうか。
外側のノードの一番左の側から始めて右へ進みます。
典型的なツリーに適用してみましょう。

ツリーに応用する際は、左から右へと動き、1つの層ごと
に適用し、右側に番号を当てはめる前に、それぞれのノードの子供へ
降りていきます。それから右へ進みます。このアプローチ
は変形プリオーダーツリー横断アルゴリズムと呼ばれます。

完全なツリーの取り出し

完全なツリーをself-joinを使うことによって取り出すことが出来ます。
これは親とノードを次のようにしてリンクします。ノードの
lftの値が常に親のlftとrgtの値の間に来るようにします。

SELECT node.name
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
AND parent.name = ‘ELECTRONICS’
ORDER BY node.lft;

+———————-+
| name |
+———————-+
| ELECTRONICS |
| TELEVISIONS |
| TUBE |
| LCD |
| PLASMA |
| PORTABLE ELECTRONICS |
| MP3 PLAYERS |
| FLASH |
| CD PLAYERS |
| 2 WAY RADIOS |
+———————-+

前出のadjacency listモデルの例とは異なり、クエリはツリーの
深さに限らず良く動作します。BETWEENクローズではノード
のrgtの値には拘りません。というのは、rgtの値は常に同じ親の
lftの値の間にあるからです。

全てのリーフノードを探す

ネストセットモデルで、全てのリーフノードを探すのは adjacency listモデル
で使われたLEFT JOIN メソッドよりも簡単です。nested_categoryテーブルを
見ると、リーフノードのlftとrgtの値は続き番号です。
リーフノードを発見するには、rgt = lft + 1の関係のある
ノードを見つければ良いのです。

SELECT name
FROM nested_category
WHERE rgt = lft + 1;

+————–+
| name |
+————–+
| TUBE |
| LCD |
| PLASMA |
| FLASH |
| CD PLAYERS |
| 2 WAY RADIOS |
+————–+

シングル・パスの表示

ネストセットモデルでは複数のself-joinなしで
シングルパスを取り出すことができます。

SELECT parent.name
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
AND node.name = ‘FLASH’
ORDER BY node.lft;

+———————-+
| name |
+———————-+
| ELECTRONICS |
| PORTABLE ELECTRONICS |
| MP3 PLAYERS |
| FLASH |
+———————-+

ノードの深さを測る

ツリー全体を取り出す方法を見てきました。しかし、ツリー
のそれぞれのノードの深さも示したいとしたらどうしましょうか。
それは階層のなかで、ノードが何処に位置しているかを
探るためです。これには 全体のツリーを示す
クエリにCOUNT functionとGROUP BY clause
を追加します。

SELECT node.name, (COUNT(parent.name) – 1) AS depth
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft;

+———————-+——-+
| name | depth |
+———————-+——-+
| ELECTRONICS | 0 |
| TELEVISIONS | 1 |
| TUBE | 2 |
| LCD | 2 |
| PLASMA | 2 |
| PORTABLE ELECTRONICS | 1 |
| MP3 PLAYERS | 2 |
| FLASH | 3 |
| CD PLAYERS | 2 |
| 2 WAY RADIOS | 2 |
+———————-+——-+

CONCAT and REPEAT string関数を使い、深さの
値に応じてカテゴリの名前をインデントします。

SELECT CONCAT( REPEAT(‘ ‘, COUNT(parent.name) – 1), node.name) AS name
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft;

+———————–+
| name |
+———————–+
| ELECTRONICS |
| TELEVISIONS |
| TUBE |
| LCD |
| PLASMA |
| PORTABLE ELECTRONICS |
| MP3 PLAYERS |
| FLASH |
| CD PLAYERS |
| 2 WAY RADIOS |
+———————–+

もちろん、クライアント側のアプリでは階層の深さを直接
提示するでしょうが。ウエブの開発者はツリーをループしながら、
<li></li> と <ul></ul> のタグを深さが増えたり、減ったりする
毎に、追加します。

サブツリーの深さ

サブツリーの深さの情報が必要となると、self-joinの中で
ノードと親テーブルに限ることができなくなります。というのも
そうすると結果がコラプトされるからです。代わりに3番目
の self-joinを追加します、同時にサブクエリも加えて、サブツリー
の新しいスタートのポイントからの深さを決定します。

SELECT node.name, (COUNT(parent.name) – (sub_tree.depth + 1)) AS depth
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent,
nested_category AS sub_parent,
(
SELECT node.name, (COUNT(parent.name) – 1) AS depth
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
AND node.name = ‘PORTABLE ELECTRONICS’
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft
)AS sub_tree
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
AND node.lft BETWEEN sub_parent.lft AND sub_parent.rgt
AND sub_parent.name = sub_tree.name
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft;

+———————-+——-+
| name | depth |
+———————-+——-+
| PORTABLE ELECTRONICS | 0 |
| MP3 PLAYERS | 1 |
| FLASH | 2 |
| CD PLAYERS | 1 |
| 2 WAY RADIOS | 1 |
+———————-+——-+

この関数はどんなノードの名前とでも(ルートノードを含む)使用できます。
深さの値は与えらたノードからの値です。

ノードの直下にあるノードを検索

ウエブで電機製品のカテゴリーを見せているとしましょう。
ユーザがカテゴリーをクリックすると、そのカテゴリの製品を
表示したいでしょう。またその直下のサブカテゴリーも表示
したでしょうが、その下のサブカテゴリーを全ては
表示したくないでしょう。そのためには、ノードと
その直下のノードを表示する必要がありますが、それ以下
は必要ありません。例えば、PORTABLE ELECTRONICSカテゴリー
を示すとき、MP3 PLAYERS, CD PLAYERSと2 WAY RADIOS
は示したいがFLASHは表示しない。

これは前のクエリにHAVING clause を追加すれば簡単にできます。

SELECT node.name, (COUNT(parent.name) – (sub_tree.depth + 1)) AS depth
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent,
nested_category AS sub_parent,
(
SELECT node.name, (COUNT(parent.name) – 1) AS depth
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
AND node.name = ‘PORTABLE ELECTRONICS’
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft
)AS sub_tree
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
AND node.lft BETWEEN sub_parent.lft AND sub_parent.rgt
AND sub_parent.name = sub_tree.name
GROUP BY node.name
HAVING depth <= 1
ORDER BY node.lft;

+———————-+——-+
| name | depth |
+———————-+——-+
| PORTABLE ELECTRONICS | 0 |
| MP3 PLAYERS | 1 |
| CD PLAYERS | 1 |
| 2 WAY RADIOS | 1 |
+———————-+——-+

親のノードを表示したくなければ、HAVING depth <= 1 をHAVING depth = 1
にすれば宜しい。

ネストセットの中のAggregate Function

aggregate functionをデモできる製品のテーブルを追加します。

CREATE TABLE product(
product_id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(40),
category_id INT NOT NULL
);

INSERT INTO product(name, category_id) VALUES(’20” TV’,3),(’36” TV’,3),
(‘Super-LCD 42″‘,4),(‘Ultra-Plasma 62″‘,5),(‘Value Plasma 38″‘,5),
(‘Power-MP3 5gb’,7),(‘Super-Player 1gb’,8),(‘Porta CD’,9),(‘CD To go!’,9),
(‘Family Talk 360’,10);

SELECT * FROM product;

+————+——————-+————-+
| product_id | name | category_id |
+————+——————-+————-+
| 1 | 20″ TV | 3 |
| 2 | 36″ TV | 3 |
| 3 | Super-LCD 42″ | 4 |
| 4 | Ultra-Plasma 62″ | 5 |
| 5 | Value Plasma 38″ | 5 |
| 6 | Power-MP3 128mb | 7 |
| 7 | Super-Shuffle 1gb | 8 |
| 8 | Porta CD | 9 |
| 9 | CD To go! | 9 |
| 10 | Family Talk 360 | 10 |
+————+——————-+————-+

カテゴリーツリーを取り出すクエリを作成しましょう。また
それぞれのカテゴリの製品の数も示します。

SELECT parent.name, COUNT(product.name)
FROM nested_category AS node ,
nested_category AS parent,
product
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
AND node.category_id = product.category_id
GROUP BY parent.name
ORDER BY node.lft;

+———————-+———————+
| name | COUNT(product.name) |
+———————-+———————+
| ELECTRONICS | 10 |
| TELEVISIONS | 5 |
| TUBE | 2 |
| LCD | 1 |
| PLASMA | 2 |
| PORTABLE ELECTRONICS | 5 |
| MP3 PLAYERS | 2 |
| FLASH | 1 |
| CD PLAYERS | 2 |
| 2 WAY RADIOS | 1 |
+———————-+———————+

これはCOUNTと GROUP BYを加えての典型的な全部のツリー用
のクエリです。これは製品テーブルとWHERE clauseでのノードと
製品テーブルのjoinへのレファレンスを伴います。これから
分かるように、それぞれのカテゴリに関して数があります。
サブカテゴリーの数は親のカテゴリーに反映されています。

ノードの追加

ツリーのクエリの方法を学ぶために、新たなノードを追加
することでツリーをアップデートする方法をみてみましょう。
ネストセットのダイアグラムをみましょう。

TELEVISIONSと PORTABLE ELECTRONICSノードの間に新しい
ノードを追加したいとしますと、新しいノードはlft
とrgt の値は10 と11です。その右側にあるノードの
全てはそのlft とrgtの値を2つ増加します。それから
正しいlftとrgtの値で新しいノードを追加します。これはMySQL 5では
stored procedureを使ってできますが、多分大分の
ユーザはまだ4.1を使っていると思います。それでLOCK TABLES ステートメント
でクエリを発します。

LOCK TABLE nested_category WRITE;

SELECT @myRight := rgt FROM nested_category
WHERE name = ‘TELEVISIONS’;

UPDATE nested_category SET rgt = rgt + 2 WHERE rgt > @myRight;
UPDATE nested_category SET lft = lft + 2 WHERE lft > @myRight;

INSERT INTO nested_category(name, lft, rgt) VALUES(‘GAME CONSOLES’,
@myRight + 1, @myRight + 2);

UNLOCK TABLES;

ツリー・クエリでネスティングをチェックできます。

SELECT CONCAT( REPEAT( ‘ ‘, (COUNT(parent.name) – 1) ), node.name) AS name
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft;

+———————–+
| name |
+———————–+
| ELECTRONICS |
| TELEVISIONS |
| TUBE |
| LCD |
| PLASMA |
| GAME CONSOLES |
| PORTABLE ELECTRONICS |
| MP3 PLAYERS |
| FLASH |
| CD PLAYERS |
| 2 WAY RADIOS |
+———————–+

子供のないノードの子供としてノードを追加する場合は幾分プロシージャを
変更する必要があります。2 WAY RADIOSノードの下に新しいFRS ノードを
追加しましょう。

LOCK TABLE nested_category WRITE;

SELECT @myLeft := lft FROM nested_category

WHERE name = ‘2 WAY RADIOS’;

UPDATE nested_category SET rgt = rgt + 2 WHERE rgt > @myLeft;
UPDATE nested_category SET lft = lft + 2 WHERE lft > @myLeft;

INSERT INTO nested_category(name, lft, rgt) VALUES(‘FRS’, @myLeft + 1,
@myLeft + 2);

UNLOCK TABLES;

この例では新しいノードの左側の番号の右の
全てを拡張します。それから、左側の値の右にノードを置きます。
見た通り、新しいノードはちゃんとネストしています。

SELECT CONCAT( REPEAT( ‘ ‘, (COUNT(parent.name) – 1) ), node.name) AS name
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft;

+———————–+
| name |
+———————–+
| ELECTRONICS |
| TELEVISIONS |
| TUBE |
| LCD |
| PLASMA |
| GAME CONSOLES |
| PORTABLE ELECTRONICS |
| MP3 PLAYERS |
| FLASH |
| CD PLAYERS |
| 2 WAY RADIOS |
| FRS |
+———————–+

ノードの除去

最後の基本的なタスクはノードの除去です。ノードを除去する
際に必要なことは階層内のノードの位置によります。
リーフノードを除去することは子供がいるノードを除去するよりも
簡単です。当然その場合は切り離されてしまったノード
の処理が必要ですから。

リーフノードを除去する際は追加の反対で、ノードを除去して、
そのノードの右にあるノードから幅分だけ減らします。

LOCK TABLE nested_category WRITE;

SELECT @myLeft := lft, @myRight := rgt, @myWidth := rgt – lft + 1
FROM nested_category
WHERE name = ‘GAME CONSOLES’;

DELETE FROM nested_category WHERE lft BETWEEN @myLeft AND @myRight;

UPDATE nested_category SET rgt = rgt – @myWidth WHERE rgt > @myRight;
UPDATE nested_category SET lft = lft – @myWidth WHERE lft > @myRight;

UNLOCK TABLES;

もう一度、意図したツリー・クエリを実行して
階層を乱さないでノードが本当に除去されたかを確認します。

SELECT CONCAT( REPEAT( ‘ ‘, (COUNT(parent.name) – 1) ), node.name) AS name
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft;

+———————–+
| name |
+———————–+
| ELECTRONICS |
| TELEVISIONS |
| TUBE |
| LCD |
| PLASMA |
| PORTABLE ELECTRONICS |
| MP3 PLAYERS |
| FLASH |
| CD PLAYERS |
| 2 WAY RADIOS |
| FRS |
+———————–+

この方法はノードを除去して、その子供全て
を除去するのに有効です。

LOCK TABLE nested_category WRITE;

SELECT @myLeft := lft, @myRight := rgt, @myWidth := rgt – lft + 1
FROM nested_category
WHERE name = ‘MP3 PLAYERS’;

DELETE FROM nested_category WHERE lft BETWEEN @myLeft AND @myRight;

UPDATE nested_category SET rgt = rgt – @myWidth WHERE rgt > @myRight;
UPDATE nested_category SET lft = lft – @myWidth WHERE lft > @myRight;

UNLOCK TABLES;

もう一度、全てのサブツリーが除去できたかを確かめます。

SELECT CONCAT( REPEAT( ‘ ‘, (COUNT(parent.name) – 1) ), node.name) AS name
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft;

+———————–+
| name |
+———————–+
| ELECTRONICS |
| TELEVISIONS |
| TUBE |
| LCD |
| PLASMA |
| PORTABLE ELECTRONICS |
| CD PLAYERS |
| 2 WAY RADIOS |
| FRS |
+———————–+

もう一方のシナリオでは子供ではなく親のノード
を除去した場合です。ある場合には代わりがくるまで、
プレースフォールダーの名前を変えるだけにするかも知れません。
これは例えば、スーパーバイザーが首になったようなときです。他の
場合は全ての子供を親があったレヴェルまで押し上げる必要
があります。

LOCK TABLE nested_category WRITE;

SELECT @myLeft := lft, @myRight := rgt, @myWidth := rgt – lft + 1
FROM nested_category
WHERE name = ‘PORTABLE ELECTRONICS’;

DELETE FROM nested_category WHERE lft = @myLeft;

UPDATE nested_category SET rgt = rgt – 1, lft = lft – 1 WHERE lft
BETWEEN @myLeft AND @myRight;
UPDATE nested_category SET rgt = rgt – 2 WHERE rgt > @myRight;
UPDATE nested_category SET lft = lft – 2 WHERE lft > @myRight;

UNLOCK TABLES;

この場合、ノードの右にあるエレメントの全てから2を引きます。
(子供がなければ幅は2だからです。)またその子供のノードから
1を引きます。(これは親の左の値がなくなったことによる
ギャップを閉じるためです。). もう一度、エレメントが
格上げされたことを確認します。

SELECT CONCAT( REPEAT( ‘ ‘, (COUNT(parent.name) – 1) ), node.name) AS name
FROM nested_category AS node,
nested_category AS parent
WHERE node.lft BETWEEN parent.lft AND parent.rgt
GROUP BY node.name
ORDER BY node.lft;

+—————+
| name |
+—————+
| ELECTRONICS |
| TELEVISIONS |
| TUBE |
| LCD |
| PLASMA |
| CD PLAYERS |
| 2 WAY RADIOS |
| FRS |
+—————+

他のシナリオでは除去したノードの子供の1つを前の親の
位置にもってきて、その子供を前の親の兄弟の下の位置にもって
きます。しかし、紙面の都合でそれはここでは述べません。

最後に

この情報が役立つものであったことを希望しますが、SQLでのネスト
セットのコンセプトはもう10年程度存在します、そして
本やインターネットでたくさんの情報が存在します。私の
考えではこの分野で一番よく書けているのは、Joe Celko著
の「Trees and Hierarchies in SQL for Smarties」でJoe Celkoは
SQLの専門家です。 Joe Celkoはネスト・モデルに関する
権威です。そしてもっとも、多くの著書を残している著者です。Celkoの本は重要な
ソースで、推薦します。本はこの記事でカバーしなかった高度なトピック
をカバーします。またAdjacency ListとNested Setモデル以外の
方法にも言及します。

レファレンス・セクションでウエブのレファレンスをリストアップ
しました。階層化されたデータの管理のリサーチ役立つを思います。
この中にはMySQLのなかでネストされたセットを処理するPHPの
ライブラリーなども含みます。現在adjacency listモデルを使用
しているが、ネストセットモデルを試したい人は、この2つの
モデル間での変換コードのサンプルは「Storing Hierarchical Data in a
Database」
のセクションにあります。

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