ドメインの移管方法についてです。
慣れないうちは、とても複雑な
手続きなのではと考えているかもしれませんが、
ドメインの移管の基本は以下だけです。
移管先から移管申請をする。
以上です。
例えば、バリュードメインやムームードメインから
お名前.comに移管したいときは、
移管先のお名前.comで移管申請をします。
他のドメイン業者の管理画面でも、同じようなメニューがあります。
移管したいドメインを入力し、申請します。
gTLDドメイン(.com, .net, .org …. など)の場合、Authcode(オースコード)というパスワードのような認証キーも申請時に必要になるので用意しましょう。
申請の後は、所有者に連絡が届き、所有者が承認することで、申請者にドメインが移管されます。
移管申請で注意すること
以下のような場合に申請ができないので注意。
- 有効期間が残り14日以内および期限切れのドメイン
- 有効期間が9年以上残っているドメイン
- 取得から60日以内のドメイン
- 現レジストラがロックをかけているドメイン
- 移管を受け付けていないドメイン(移管先で取り扱えない場合持ち込めません)
- WHOIS情報の不備
期限ぎりぎりや取得してすぐの場合や、現在のドメイン業者で「ロック」している場合は、申請ができないです。
Whoisに記載の管理者に連絡が行くので、Whois公開代行などを使っていると、承認メールが受け取れず、だれも承認しないまま、移管に失敗します。
業者に代行してドメインを取得してもらっている場合などでは、その業者に移管申請があることを事前に伝えておき、承認してもらえるようにしておくことが必要です。
移管後に注意すること
お名前.com など多くのドメイン業者ではネームサーバーを用意しており、移管前のドメイン業者のネームサーバーを使う設定にしていることが多いと思います。
移管した後は、速やかに移転先のドメイン業者の提供するネームサーバーに変更が必要です。
移管元のドメイン業者は移管して去っていったドメインにいつまでも無償でネームサーバーを提供する理由はないので、通常1,2週間ほどでDNS設定が削除されます。
DNS設定が削除されるとホームページが見えなくなり、メールが届かなくなりますので、移管とセットでネームサーバーの設定、DNS設定を忘れずにやりましょう。
移管前と同じDNS設定をするためには、移転前にどのようなDNS設定になっていたか(=ゾーン情報)を調べておく必要があります。こちらも忘れずに。
まとめ
よくある流れは以下のようになります。
- 移管できる状態のドメインか確認する。
- Authcodeが必要なら取得する。ロックされていたら解除する。Whois情報を適切に設定する。
- (移管後も同じ設定をするなら)現在のDNS設定を調べておく。
- 移管申請する。
- 所有者が承認する。
- 移管される。
- (業者を変えたらたいてい必要)NS設定、DNS設定をする。
移管しないでドメインを他者に渡す
ドメイン業者(レジストラ)を変えない場合は移管ではなく、お名前.com内での「お名前ID付け替え」であったり、バリュードメイン内での「ドメインを異なるユーザーへ移動させる」の手続きになります。
この場合、申請、承認など複雑な手続きがありません。すぐ反映されます。