お年玉といえば”新年に子供にお金をあげる”習慣になっています。
20歳を超えたら、もらう側からあげる側に変わってしまいます。
けど、いつからお年玉はお金になったのでしょうか?
昔のお年玉は、「お餅」だったこと、知ってましたか?
お年玉といえば、今ではお金をあげていますが、
いったいいつ頃から、お餅がお金に変化していったのでしょうか。
お年玉の変化は江戸時代から
もともとは、神様の力を取り入れるための「おとしだま」、
白いお餅を食べることで、力を吸収できると考えられていたのが始まりです。
その「おとしだま」が、正式にお金に変わったといわれるのが、
江戸時代だと言われています。
既にこの頃には庶民の間では、
「お年玉といえばお金」
というのが浸透して始めていたようです。
また、お金だけではなく、品物を渡すという行為も見受けられたそうです。
そのため、完全にお金をあげるという形には、まだなっていなかったようです。
また、年始の贈り物のことを「お年玉」と、総称で呼んでいたそうです。
そのため、子供以外にもお年玉を与えていたようです。
お年玉が本格的にお金に変わっていったのはいつ?
昭和30年代後半の高度経済成長期あたりから、
都心部を中心に”今”の「お年玉」が形成されていきます。
今まで老若男女問わずお年玉をあげていたのが、
このあたりから子供を中心としたお年玉に変化します。
昭和30年あたりといいますと、「おとしだま」自体の歴史は古くても、
「お年玉」は比較的新しい歴史になります。
大人がお年玉をもらえない理由
お年玉とは、本来、
・一家の大黒柱から家族
・主人から使用人
・師匠から弟子
目上の人間が目下の人間に渡す物なのです。
それ以外の場合には、「御年賀」や「御年始」といったものを用いるようになったのです。
これにより、対等な関係にあるとされる、
大人同士のやり取りに、お金を用いたお年玉が減り、
子供へ渡す風習になったと言われています。
大人には年賀
裏を裏を返すと、「年賀」には、大人のお年玉という意味合いが込められています。
いつも新年の挨拶に利用していたのですが、こういった意味合いがあったのです。
皆さんも、是非年賀を書かれる際には、
相手のことを考えて、一言添えて出されてみてはいかがでしょうか。
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