3月8日は「エスカレーターの日」。
1914(大正3)年の今日、上野で開催された大正博覧会の会場内で、
日本初のエスカレーターの試運転が行われたことにちなみます。
よって今日は、おそらく誰もが一度は話題にしたことがあるテーマ、
「エスカレーターでは右に並ぶ?左に並ぶ?論争」について取り上げてみましょう。
一般的に、大阪などはエスカレーターの「右側」に並ぶのが
マナーとされています。
これは大阪万博の際、世界から集まるお客様に対して、
「マナーをしっかり守っている国ですよ」とアピールすべく
始まったことと言われています。
右側に並び左を開けるイギリスをお手本にしたそうです。
一方、東京は「左側」が一般的です。
これは車の運転の追い越し車線と一緒のルールのほうが、
体感的にも合っているということがもとになっているようです。
しかし、日本エレベーター協会によると、
正式には真ん中に乗り、手すりにつかまって乗ることが一番好ましいとのこと。
片側に負荷がかかりすぎると故障などの原因にもなりますし、
「歩く、走る」ことも危険なのでやめてほしいそうです。
最近、駅構内の呼びかけやポスターでも
「エスカレーターでは歩かないで!」という案内を目にするようになりましたね。
とは言っても、自分から率先して、通り道を防ぐように真ん中に立つのは、
まだまだ少なくない勇気が必要かもしれません。
世の中の習慣を変えるというのは、なかなか一筋縄ではいきませんね!