1人で複数の職業に就く時代は来るか?

これからは「1人の人が1つの仕事に就くのではなく、
複数の職業を持つ時代になる」と言う人がいます。

クラウドソーシングなんかも普及してきているので、
確かに仕事の掛け持ちは実現しやすい時代になってきていると思います。

複数の仕事を持っていると
1つ収入源を失っても食べていけるので、
リスクヘッジにもなるというわけです。

ただ、より多くのお金を稼ぐという視点で見ると、
効率はあまり高くないと私は思っています。

また、実際にそれが万人のとっての
スタンダードな働き方になることはおそらくないでしょう。

理由は簡単で、
多くの人にとっては効率性が低い働き方だからです。

人には元々の器というか、その人が持つリソースがあるわけですね。

例えば、3つの仕事を掛け持ちしたとします。
ということは、3つの期限が衝突しないように、
仕事する必要があるわけです。

1つの仕事の期限が迫っていた時、
もう1つの仕事で緊急のトラブルが起きたとしたら
どっちにも迷惑をかけてしまうわけですね。

よほどパワフルな人でない限り、
3つの期限を進捗管理しつつ、
業務を遂行できる人はあまりいません。

現にそういう働き方をしている人はいますが、
たいていうまくいってません。

むしろ、効果が分散して
チャンスを逃しているケースがほとんどです。

私自身もそうなのですが、色んな仕事を掛け持ちすると
集中力や熱が分散して、どっちも中途半端になってしまう。

横のつながりで絡み合っている業務同士なら
期限を調整しながら、横断的にこなすことはできます。

ただ、縦に別れたまったく別の仕事を複数掛け持ちすれば
期限を管理することがまず難しいですし、
どちらも同じ熱量で仕事できないという自覚はある。

だから、多角経営もやらないし、投資にも興味がないわけです。

もし、1人が複数の職業を持つとしても、
それには条件があります。

いずれの仕事においても
自分が中心的存在になる必要があるということです。

プロジェクトの中心的存在であれば、
自ら期限を決めることができるし、
他者に任せるなどしてリソースを増やすことができる。

いずれにせよ、お金を稼ぎたいなら
まず1つのことに熱量を投下したほうが効率はいいということですね。

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